2006年12月13日
黒田良夫先生NO20最終回
最後に、女性よ母親よ家庭に帰ってほしい、家庭こそが女性が母親が人間として最もその存在を明確にする場なのである。そのことによって大袈裟に言えば、日本の近代化欧米化の矛盾不適応はよほど救われるはずだ、というような言葉は最早言おうにも言えない。又例えば米国の原爆投下、無差別爆撃。ソ連のシベリア抑留など様々な問題についても発言出来ない。これも戦後六十年の現実である。そして、有馬教授の言うように、昭和戦前は過去となってしまった。またこの「日本の歴史」二十四巻の著者河野康子氏は「高度成長の終焉」と言っているが、高度成長の中で生じたさまざまな様相は、いよいよ矛盾と不適応を増しながら、人々に気付かせることなく増殖を続け延々と続く事であろう。今年は戦後六十年の節目ということで多少言われはしたが、去年と別段変わったこともなく、来年も変わることなく過ぎていくであろう。
この欧米化の中でさまざまなものが洪水のごとく流れ込み、咀しゃくできない中、人々は欧米化のように振舞ってはいるが欧米人になることは出来ない。さりとて日本人として日本個有の文化の中での生活には戻れず、日本とも言えない。まことに奇妙な立場に立っているのである。そして、いずれ日本人の或いは人間そのものの存在が問われる時が来るかもしれない。だが私は人間の智恵を信じている。乗り越えられぬはずはないと思っている。
平成十七年七月一日
今回、このようなかたちで黒田先生の昭和八十年を掲載させて頂きました。
なかなか難しい内容でしたが、何となく理解出来たと思っています。
現在の日本がどの様に変化し現在に至っているか、特に日本人の価値判断準基の変化は、正に黒田先生の言われてる事に納得させられたし、自分の価値判断基準も考え直さなければと思ったしだいです。
この論文を読んで頂いている人は、まだ少数の方と思いますが、ブログに掲載させて頂いたことで多くの方に読んで頂きたいと思います。
まだ多くの教えを黒田先生からご指導頂きたいと思います。
先生が良く言われた「岩村君、君の理想国家とは」の投げかけは、物事を原点に考えさせられるテーマであり、立派な日本を築く為にも必要不可欠だと思います。
政治家全ての人が「理想国家論」を語られなければ政治家になる資格すら無いと思う。(言いすぎかな)
続きも期待しています。
ありがとうございました。
岩村清司
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