2006年11月12日

黒田良夫先生NO4

 と、書き、再度黒田少年はいわゆる貧しい家庭に育ったのではない。と断ってから、
「諏訪地方は養蚕地帯である。昭和恐慌期には農民はひどい目にあったが、戦前の日本農民の貧しさを代表するような地域ではない。(中略)私達の目から見て、黒田少年の食卓が貧しく見えるとしたら、それは日本の貧しさなのである。」
 と、書き加えている。
そして有馬教授はここで、いま一つの昭和初期の現実について次のように書いている。日本人の男子の平均身長と平均寿命についてである。要約すると、成年男子の平均身長が昭和七年に160cmになり、その後いったん落ち込み昭和二十三年158.2cmから、平成五年170.3cmになった。
と書き。また日本の平均寿命が男女とも50歳を超えたのは昭和二十二年であると表を示している。今日の平均寿命はほぼ80歳に達しているだろう。ここ六十年間の間に30歳寿命が伸びたことになる。ちなみに縄文時代と言っても年代的に数千年の幅があるが、その頃の人々の平均寿命が35、36歳と推定できるという考察があり、昭和二十三年に至る年月を今から三~四千年以前として、その間に日本人の平均寿命は15、16歳伸びたことになる。

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